グループワークショップによるゲシュタルトセラピーの効果

◆ 紹介文(岡田法悦氏)

ゲシュタルトセラピーの有効性が統計的に証明されました

GA会員の丸山孝子さんが、日本で初めてゲシュタルトセラピーのワークが統計的に有効であることを証明する調査・研究をして下さいました。 丸山さんの許可を得て、ここにその貴重な研究成果を掲載させて頂けることは、まことに喜ばしいことです。 丸山さんに心より感謝いたします。

今まで、私たち日本のゲシュタルトセラピストは、ワークショップにおける成果を、ワークをする人々の満足感にのみ求めてきたような気がいたします。 ゲシュタルトセラピーは、目の前でワークをする「今・ここ」における人の心の流れを直感的につかみとり、直感的に働きかけて気づきを促すセラピーです。 マニュアルやテクニックには頼りません。頭の中の理論に目を向けることが、「今・ここ」を観る目を曇らせることが多いので、理論を先行させてプロセスを観ることもしません。 あくまでも「今・ここ」で起きていることの中に純粋に身を置き、「我−汝」の関係をもって目の前の人と向き合うのです。

わが身を振り返れば、このある意味アーティスト的姿勢が、ややもするとエビデンスを残すことを粗末にする気持ちにつながっていたのかもしれません。 そんな中で、この丸山さんの研究成果に巡り会えたことは、本当に嬉しいことです。 世界的に見ても、このような調査研究が数少ないゲシュタルトセラピーの世界の宝物といっていいと思います。

今後、丸山さんの論文は様々な場面で引用されることでしょう。丸山さん、本当に有難うございます。

GA顧問ファシリテーター
日本ゲシュタルト療法学会副理事
岡田法悦

◆ グループワークショップによるゲシュタルトセラピーの効果 −POMS変化と自己概念への影響−